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2下つ第34帖(76)
臣民はすぐにも戦すみてよき世が来る様に思うてゐるが、
なかなかさうはならんぞ、
臣民に神うつりてせねばならんのざから、
まことの世の元からの臣民幾人もないぞ、
みな曇りてゐるから、
これでは悪の神ばかりかかりて、
だんだん悪の世になるばかりぞ、
それで戦すむと思うてゐるのか、
自分の心よく見てござれ、
よく分るであろがな、
戦すんでもすぐによき世とはならんぞ、
それからが大切ぞ、
胸突き八丁はそれからぞ、
富士に登るのにも、
雲の上からが苦しいであろがな、
戦は雲のかかってゐるところぞ、
頂上(いただき)までの正味のところはそれからぞ。
一、
二、
三年が正念場ぞ。
三四五(みよいづ)の仕組と申してあろがな。
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